Ko-Ya-Shi

日常に潤いを与えるライフスタイルブログ

抗体検査を受けてみた

7月17日(金)に新型コロナウイルスSARSCoV-2)の抗体検査(精密検査)を受けてきた。結果は陰性。現段階でこれまでに感染した可能性は低い。今回は、抗体検査を受けた経緯とそこで気づいたことを書いてみる。

 

f:id:ko_ya_shi:20200725004133j:plain

抗体検査の結果

目次

 

抗体検査を受けた理由

 

2ヶ月くらい前に、せきが頻繁に出る、倦怠感、匂いを感じないなど、体調が非常に優れない時があった。現在も時々、不調が続く。特に大して動いていないのに筋肉痛になったり、指がしびれるなどの不調を感じていた。

 

東京都の緊急事態宣言が解除された6月1日以降、頻繁に電車通勤していることや、コロナの後遺症で筋肉痛が続いているというケースを知ったことが大きい。もしかしたら感染していたのではないかと思い、今後も定期的に出勤するので、現在の状況を知っておきたかったのが理由だ。

 

6月の中旬ぐらいにお尻から太ももの裏にかけて痛みがあった時に、近所の整形外科に行ったところ、抗体検査を行っていることを目にしていた。何かあれば、近場で抗体検査を受けることが可能でき、予約なしで検査を受けることができるというので、すぐに申し込んだ。

 

抗体検査を受ける場合のポイント

 

抗体検査を受けるべき人

・過去に新型コロナの顕著な症状があった人

・周囲に新型コロナに感染していた人がいたことが後からわかる(PCRでも良い)

・海外や遠距離を移動する前に検査しておく

・体調不良がしばらく続いていて、コロナであるか不安(不安を和らげる要素になる)

 

抗体検査を受けることができない人

・2週間以内に発熱や咳などの風邪症状がある

・2週間以内に新型コロナウイルス感染者と濃厚接触している

・2週間以内に海外渡航歴がある

 

今まさに、症状が出ている人は、抗原検査、PCR検査を受けることになる。病院の受付で検温した段階、あるいは医師の診察段階で検査を断られるだろう。

 

抗原検査とPCR検査の違いは下記の通り

f:id:ko_ya_shi:20200725005007p:plain

抗原検査とPCR検査の違い 出典:厚生労働省

参考:厚生労働省新型コロナウイルス感染症に関する検査について」

www.mhlw.go.jp

2種類の検査

 

抗体検査には迅速検査と精密検査の2種類の検査がある。金額、検査結果が出るまでの時間、精度、検査内容が異なる。

 

迅速検査

 

・感度95.7%、特異度96.7

・指先から数滴血を採り、15分で結果が出る

IgM抗体とIgG抗体の有無を調べることができる

・金額は2000円から5000円程度、精密検査とセットで割引になることが多い

 

一例だが、下記の会社から迅速検査のキットを出している

 

韓国 SD BIPSENSOR社

韓国GenBody社

米ALFA SCIENTIFIC DESIGNS社

カナダ Artron Laboratories Inc. 社

 

抗体検査でIgM抗体と、IgG抗体の違い

IgM抗体: 感染初期に現れるものであり、陽性の場合は現在感染中の状態

IgG抗体:感染歴を示すもの、陽性の場合は感染歴あり

f:id:ko_ya_shi:20200725004819j:plain

精密検査

・感度100%、特異度99.8%、

・2cc採血して検査する必要あり

・結果が出るまでに数日(2日から5日程度)かかる。

 ・陽性の有無がわかるが、IgM抗体とIgG抗体のどちらが陽性かはわからない。

 ・病院や使用するキットによって異なるが、8000円から1万円くらい

 

受診した病院ではスイス:ロシュ・ダイアグノスティックス社

の精密検査キットを使っており、8800円だった。

 

金額;6000円から 10000円程度

精密検査は、ロシュ社のものが多いようだ。

 

いつ受けるべきか

 

結果的に抗体検査は陰性だったが、これで安心というわけではない。抗体があれば、あったで誰かに感染しているかもしれない。感染源となっていた可能性がある。これから症状が出てきた時は、抗体検査ではなく、抗原検査、PCR検査のどちらかを受けることになるだろう。明らかな症状が出てきた場合という前提になる。

 

そうでない場合は、無症状の可能性が高く、感染者数が落ち着いてきた頃にもう一度検査を受けるのが良いのだろう。できるだけワクチンの接種が可能な状態になることを期待したい。

 

何よりも大事なことは、三密(密閉・密集・密接)を避ける、意識的にソーシャルディスタンスをしっかりと取ることだ。基本的な予防策を講じることが最大の防御策になる。接触確認アプリ「COCOA」も普及すれば、これも一つの防波堤になるだろう。

 

www.mhlw.go.jp

新型コロナウイルスへの理解を深めるために

 

今さらながら、COVID-19について勉強したいという方は、Johns Hopkins Universityがオンライン学習サイト、Courseraで提供しているプログラムで学ぶことの理解を深めるには良い機会になるだろう。英語でという条件は付くものの、すでにある程度の知識がある人でも、専門家の講義を動画で受けることができる。

 

www.coursera.org

John Hopkins UniversityのWebサイトでは、新型コロナウイルスに最新情報もリアルタイムに更新しており、CORONA VIRUS Resource Centerではグローバルの感染者数がヒートマップ上に表示しているほか、アメリカの各州の感染者数の上昇率について、わかりやすいグラフを公表している。

 

f:id:ko_ya_shi:20200725124211p:plain

出典:Johns Hopkins University & Medicine COVID-19 GLOBAL MAP

coronavirus.jhu.edu

日本語で情報を仕入れるのとはまた違った角度で新型コロナウイルスの情報を入手することが可能だ。グローバルな視点でCOVID-19について知ることができる。外出自粛が進む中で、コロナ鬱など精神的に滅いる人も少なくないが、あらためて学ぶことで新型コロナウイルスとの付き合い方、考え方が変わってくるのではないだろうか。

(D)